相手の目線に立つこと

現場でご一緒に演奏した、

大ベテランの邦楽器の演奏家の方と、

指導についてお話しした際、

これまた大師匠であるお父様から

「指導とは忍耐である。」

と伝えられた事を大切にしている。

と仰っていて、なるほどと思った。




小学生で打楽器に出会い、

中学生でマリンバ教室でプロを目指しながらも、

部活は全国大会レベル。

高校音楽科、音楽大学、大学院。

そして海外の講習会を経て、

月1回のマリンバソロライブと、

演奏と学びに恵まれた私は、

指導の機会にも恵まれ、

高校時代から吹奏楽部の指導や、

大学生からピアノ教室講師、

卒業後は、

非常に熱心なマリンバの生徒さんに恵まれ、

途絶える事なく、

ここまでやってきました。

近年ではハンドベル教室や、

カーヌーン教室、

アラブ音楽アンサンブルの指導など。

「教える」

と言うことは、

演奏と同じくらい大切な

私の音楽活動です。

それでも毎回悩むのは、

「相手の目線に立つこと。」

特に初期の生徒さんがあまりに優秀だったうえ、

何故できないのか分からない。

あの手この手を使っても出来ない。

という方も中にはいらして、

相性もあるかもしれない。

そう言って模索してる時は大体、

自分の中の

「こうあるべき」

に捉われている事が多いものです。

私の教室では中学生までは、レッスン後、

必ず何を今日学んだのか最後にノートにまとめて、

それをチェックして終えています。

でも高校生以上には、

それをしていません。

なぜなら、自分で管理して欲しいから。

でも音大受験を控えてレッスンしてるのに、

いつも宿題を忘れてきて、

何を指摘されたのかも忘れてきて、

何ヶ月経っても上手くならず、

部活の忙しい時は壊滅的。

そんな高校生の生徒さんがいました。

親御さんに、受験は難しいとお伝えするか

たくさん悩みました。

でも部活の休みに入ると、上手くなるのです。

時間がないだけ。

いや、忘れてしまうのか。日々の忙しさで。

それからノートを一緒につけるようにしました。

それも小学校低学年に指導するくらい、

それは丁寧に。

そうすると、次はからは宿題も忘れず、

出来る範囲でも自分でブラッシュアップし、

書くのも出来るようになりました。

「これでは恥ずかしい」

と思っていたのは生徒ではなく、

私の指導法だったのです。

「出来ないのは

生徒のせいではなく、

先生の指導力の問題なのよ。」

そう、お世話になった音楽教室の先生に

伺ったことがあります。

相手の目線に立つには、

忍耐が必要。

そして、自分の中の目線も柔軟に対応する。

それこそが

最も重要だと感じる日々です。